AI向けデータセンター需要によるパーツ価格の高騰が、ついちゃんとゲームハードの夢を潰した。中国のハンドヘルドメーカー・Ayaneoは3月23日、IndieGoGoページにて「Ayaneo Next 2」の販売中止を発表。AMD Ryzen AI Max+ 395搭載・32GB RAM・1TB SSDという超ハイスペック構成を引っ提げ、当初価格2,000ドルで登場予定だったが、ストレージをはじめとする部品コストが想定を大幅に超過し、採算が取れなくなったという。
Ayaneoによると、発売を決断した2月時点では「価格は既にピークに達した」と判断していたが、その後もストレージ価格は上昇し続け、現在の総コストはもともとの販売価格の約2倍にまで膨れ上がっているとのこと。適正価格で売り出すとすれば4,000ドル(約60万円)超になる計算だ。「消費者の利益を損ない、ブランドの長期的な発展にも悪影響を与える」として、苦渋の販売中止を選択した。
AIインフラ競争の煽りを受けてNANDフラッシュやDRAMの価格が急騰している現状は、ゲーミングPC市場全体に影を落としている。Ayaneo Next 2の中止は、その最も生々しい被害例の一つだ。バックオーダーを抱えたクラウドファンディング支援者への返金対応も進められる見込みで、今後の動向が注目される。